今日は、会社設立の際、よく質問される税務と会計の違いについて書いてみたいと思います。
税務とは、税金に関する実務を指しています。
個人商店の儲けに対して課税される税金が所得税であり、
会社の儲けに対して課税される税金が法人税であります。
この税金の計算をする場合、
所得税や法人税の知識をフルに活用することで、
税金の金額決まってきます。
しかし、そもそも儲けの計算はどのように計算するのでしょうか?
そうです。ご存じのとおり、
会計(簿記など)によって計算をしていくことになります。
そのため、税理士が関与した場合、
税金計算をするのは当然ですが、
会計などの指導も行っていきます。
もっとも大きな会社では、税金計算についてのみ関与することになりますが・・・。
税理士が請求書や領収書の管理について、
うるさく指導するのは、
儲けの計算によって、税金が変わってくるからです。
領収書を失くしてしまったら、その分経費に計上できる金額が減ってしまう可能性があります。
つまり、利益が増えてしまいます。
以前、私が新たに関与した会社中に以下のようなエピソードがありました。
前年の決算書を見たところ、
売上5億、経費1億、現金の期末残高が4億という会社がありました。
社長にお話しを伺ってみると、
税理士事務所の担当者に通帳のコピーと請求書や領収書類を一式渡して、
すべて会計を任せていたそうです。
外注先等から請求書をもらっていなくて、
また、支払った際の領収書をもらっていなかったそうです。
そのため、通帳から引き出したお金で外注先等に支払いをしていたそうですが、
その事実を税理士事務所の担当者にお話ししていなくて、
引き出したお金はすべて現金残高として残っているという会計処理をされてしまったようです。
外注先等からの請求書や領収書があれば、このようなことは起こらなかったのでしょうが、
外注先等に対する支払いが漏れて4億円の利益という計算になってしまったようです。
このエピソードは、複合的な要素が重なった極端な話ですが、
現実にあった話です。
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